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日本は雨の国である。
日本の年間降水量は1815ミリである。これに対して、世界平均は730ミリ。日本は実に世界平均の2倍以上の雨が降っているのだ。先進国の欧米は500ミリ以下。しかも、日本は国土の67%が山林なのである。これは、アメリカで32.7%、ヨーロッパで20%〜30%であり、65%を超えるとなるとブラジルの66.9%やインドネシアの64%などの熱帯雨林地帯と同じくらい山林に覆われているということになる。
こんなに豊かな水と緑を持った国がどこにあろうか?
日本は豊かな陽光と降水に恵まれた国である。光合成機能と天然の保水機能を持つ森林から湧き出た水はいったん水田にプールされたのちに、河川を経由して四方の海に出る。
水田を中心とした国土保全システムは江戸時代に完成した。それは、狭い土地ではあるが、連鎖性とリサイクル性に富み、緑の大地とその水の力を基礎に商品開発、工業化が進んだ。
小島 慶三 『農に還る時代』より
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